声の下書きたち

東大→東大院。最近考えたことなど。

映画『シン・ゴジラ』 / ただの感想

考察などはできないので、本当に感想を書こうと思う。
一介の大学院生がどういう感想を持ったのか、ということだけ。

一応思った順に書こうと思うが順番が前後しているかもしれない。

・海から始まるんだ。
54年ゴジラもそうだったかな?

・実際海底トンネルで海水入って来たら相当パニックだよな、普通に死ぬんじゃないか?
アクアラインって海の下にあるんだっけ。

・政府って全然決められんな。
「それ、どの省庁に向けて言ってます?」みたいなセリフと「だからカンペ通り喋ってくださいと」「断言しないと国民は安心しない!」みたいなセリフが印象に残った。

・大臣も大変だし官僚も大変だ。
大臣は、自分で調べずに手元に来た紙を信用するしかないんだよな。それはとても怖い事だと思う。

・上陸した生物がゴジラっぽくない。ちょっとキモい。
もしかしてバラゴンみたいに他の怪獣も出るのか? →でない、最終形態はかっこいい。

環境省の人に代表される巨災対の人たちがいい。
尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課課長補佐 (どっかから適当にコピペ) にしても文科省の人にしても生物学者にしてもみんないい。それをまとめる矢口さんも。むしろこのタイミングで人事査定とか気にしてたらすごい。
あとおにぎり作ってくれるおばちゃん。

ルー大柴
ガッズィーラ。
尾頭さんとの対比を勝手に感じた。

自衛隊のヘリ操縦者から首相まで連絡が行く。
仕方ないよね、むしろあの時間までにあれだけ避難できてるのがすごいと思う。

ゴジラの熱線がすごい。
貫通能力すごいよ。今までのゴジラは足下100メートル圏内を火の海にするぐらいの火力のイメージ (それでもすげーが) だったけど、あれで実際どれぐらい被害でてるんだろう。3区って言ってたけど。
洪水とか台風のときも思うけど、甚大な被害って言ってもそこに住んでない人は日常生活送れるんだね。

・朝の音楽が浮いてる。
ジャズみたいな音楽流れてびっくり、ゴジラが帰った次の日の朝だと思うけど。

ゴジラのテーマ!
ソがシャープだった、テンポが遅くてもどかしい。

・攻撃
大迫力ですね。武蔵小杉。

・首相のヘリが!
見終わったあとネットで「内閣総辞職熱線」という単語を見て笑った。
あの細い熱線がヘリに当たるってけっこう運が悪い気がする。
首相も最初は自分で決められない感じからたくましくなってきたところで退場となり残念。

・立川
立川で避難になってるのか……? 近くないか。

・泉さん喋り過ぎ。
矢口さんも含めて周りが手を動かしてるのに泉さんは喋ってるだけな気が、口を動かすのが仕事なのかな。

・6倍 (だっけ) の遺伝情報。
遺伝情報って何かわからないけどゲノムの長さだとしたらそれで人類を超えたとかなんとか言う事はできないだろう。サツマイモはヒトよりゲノムが多かった気がする。
あと個体だからゴジラの進化は進化ではなく変態だろう。そこらへんの用語とかはどうでもいいんだけど。
血液凝固とか細胞膜とかのあたりも専門の人が聞いたら間違ってることがあるんだろう。


だんだん思い出せなくなってきている。


・熱線
なんか表現がアニメチック (監督がアニメ出身ということに僕の考えが引きずられている?) だよね、口の奥から出てるというよりは口の中に光の球があってそこから出てる感じ。「滅びのバーストストリーム的」感。
しっぽからでるのもよくわからんし (どうでもいいが体の両端から同じ物質が出るとなると、ゲロを想像してしまう、ゴジラ的にもどっちかは食道炎になりそうなつらさがあったのかもしれない)。

・飛行物体を自動で撃墜
謎、熱線でてたっけ? どういう仕組みで撃墜してるんだろう。あとこの設定は何に活かされたんだ? 無人で作戦遂行が出来ないように?

・核、アメリカ、国連など。
ドイツとフランスがいい国じゃねーかという感想だった。
実際そんなにコネによる交渉って効くもんですかね。
かなり端折られてるから順調にぽいぽい進んでるように感じられた。

・新首相
元農水大臣、前首相が決断する人になってから退場してしまったので落差がうーんという感じだったが、やる人だった。

・無人新幹線爆弾、無人在来線爆弾。
あのBGM (地球防衛軍のテーマ?) はかなり好きなのでテンションがあがった、ので無人新幹線爆弾は笑うよりはかっけえ! って感じだった。無人在来線爆弾は笑った。

・経口投与
ちょっと絵面が面白かったけど笑う余裕はなかった。

・尾頭さんの笑顔。
あざとい。

・凍結ゴジラ
あのまま立ってるんかい! 観光資源になりそうだな、と思いました。

・エンディング
原曲ですかね。


最後の方ぜんぜん思い出せてないな……


・全体的な感想。
カットがぽんぽん変わる。
前半はカットの最後に笑いを入れてくることもあって、それもテンポよく次に進んでいてよかった。「ごめんなさい」とか「それ、どの省庁に向けて言ってます?」とか。
長いカットはルー石原が矢口くんに喋るところぐらい? あそこのカメラの引き方はよくわからなかった。


うん、全体としては官僚と政治家の人たちががんばっていて、日本全国から薬が来て、総力戦を描いていたかなと。
54年ゴジラはけっきょく博士一人が方を付けていたので。
科学への期待や信頼が弱くなっているのかな?